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実は
脳の使い方に原因があった
のです。
レッスン中は、私が判断する役割を担います。
生徒さんは私の声のサンプルを聴いて「良い発声」のイメージを
感覚
でつかみ、そこに焦点を合わせて発声します。
その時に声を分析し、「いい」「悪い」の判断を下す役割は私がこなし、生徒さんは「いい発声をつかもうと、理屈を考えることなく後についてくる」わけです。
これはどういうことかというと、生徒さんは「
右脳
」を使っているということです。
そして、私は「
左脳
」「
右脳
」の両方を使って働きかけています。
理屈がわからなくても、ある一定の条件をクリアすれば声は出せてしまいます。
だからボイストレーニングしなくても声が出る人が存在するのです。
生徒さん自身が理論を理解していなくても、声が出るのに欠けている要素を補うようにレッスンを進めていくので、ある程度出来てしまうのです。
でも、できたことに気を良くした生徒さんがレッスンから帰り、家やスタジオなどで復習すると、出来なくなってしまうという現象が起きてきます。
悲しいことに、真面目にきちんと練習する、
努力型の生徒さんほどこの罠にはまります。
なぜかというと、理屈から入っていきがちになるからです。
感覚がまだ身についていないので、「正しいのはどれだっけ?」と考えてしまい、レッスン中に私が指示した内容を断片的に組み合わせて、声を出していく。
理屈から答えにたどり着こうとするんですね。
これは「
左脳
」を使っている、ということです。
全然悪いことではないのですが、判断能力がまだ備わっていないのに判断しようとしても成功する可能性は低いと思います。
それに加え、レッスンでは、「
左脳
」を使っていなかったのに、自主練では使うわけです。
「
右脳
」を働かせてつかんだ感覚を、自主練では理論を基に「
左脳
」で確認。
やっていることがずれています。
これでは混乱してしまって当たり前です。
このずれが解消すべきポイントだと気づきました。
簡単に言うと、私がやっているように
両方の脳をバランスよく使っていけばいい
のです。
これに気づいてからは、なるべくレッスンの時にわざと「
左脳
」を使うように仕向けたり、自主練のメニューに「
右脳
」が使えるメニューを組み合わせたりして、欠けている要素を意識的に加え、
ずれ幅をなくす
ようにしてきました。
すると、様々な良い効果が得られました!
学習速度も速まりましたし、忘れにくくもなりました。
いい事ずくめです!
自信がついたことから性格も前向きになり、どんどん行動的になっていく。
ずっと願っていた夢を叶えていける人が続出したのです。
これは私たちボイストレーナーにとっても本当に嬉しい瞬間です。
さて、ここまでを簡単にまとめてみましょう。
右脳
に偏りがちな時は
左脳
で理屈を補強。
これにより、判断能力が早い段階から身につきます。
左脳
に偏りがちなときは、
右脳
のイメージ力をプラスする。
「発声」という目に見えないものを理屈だけで解決しようとした時にぶつかる壁をイメージの力で越えていけます。
最近は「
右脳
開発ブーム」なので、ご存知の方も多いと思いますが、
右脳
は
左脳
の100万倍の能力をもっていると言われています。
左脳
の能力を電卓に例えると、
右脳
はスーパーコンピューター級だとか。
複雑な計算式の答えを電卓で出そうとすると一つ一つ計算しなければいけないですが、スーパーコンピューターには一瞬で答えを導き出す性能があるそうです。
こんなことを聞くと絶対
右脳
を開発して使えるようになりたい!と思いますよね。
人間は左右両方の脳を持っていますが、通常実際に使われているのは論理的思考を担当する
左脳
だとか。
日本人の97%は
左脳
型と言うデータもあります。
左脳
型の人間はきちんと論理的に考えてから行動しようとする反面、色々な面でブレーキがかかることが多いと言われています。
特に未知のことを怖がったり、不安に思ってしまいますね。
やったことないことはわかりっこないのに、わからないことで不安を感じ、悩んでしまい、行動に移さないで終わってしまう。
非常にもったいないですね。
将来的にのびのびと歌えるボーカリストになっていくには、トレーニングして技術を磨くことに加え、自分自身の感覚を信じ、成功のイメージを持てることが要素として絶対必要です。
これはすごく大事なことなので、言い方を変えてもう一度書きますね。
歌ったり、声を出す際に、迷ったり・考えたり・悩んだりしていているようでは、自信を持って、のびのびとパフォーマンスすることができない
、ということです。
プロのアーティスト達が、「今日高い声出るかなあ・・・」と気にしながら歌っていそうでしょうか?
「あの音程とれるかなあ」「あの部分でリズムがずれないかなあ」と気にしているでしょうか?
もしそういったことがほんの少しでも意識の中にあったら、残念ながら必ず歌や声の状態に影響が出てしまうでしょう。
人前でパフォーマンスする上で絶対避けたいですよね。
だからといって、
右脳
に偏りがちになっても良くないんです。
不安から逃げようと、実際にはできていないことを見ないようにし、「私は絶対大丈夫!」と自分にプラス思考で言い聞かせても、歌う際にすごく音程を外していたり、リズムがずれたり、声にムラがあるパフォーマンスをしては聴いている側は心地よくありません。
自分がお金を払って見に行ったライブが満足のいかないものだったら、イライラしますよね?
右脳
・
左脳
のいずれにも、偏りすぎることは視野を狭くし、周りが見えなくなりがちです。
ここまで読んでくださったあなた。
これから先の人生もこのままでいいですか?
それとも、自分が心から満足できる歌声を手にすることを選びますか?
のびのびと高音から低音までをカバーして歌うことが、あなたにもできるんです!
人間の行動をコントロールする両方の脳をバランスよく使って、楽しみながらボイストレーニングし、成長していきませんか?
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